クラヴィシンバルム製作開始

中世・ルネサンス音楽ファンの皆様、大変お待たせしました!今年(2024年)から「クラヴィシンバルム」を正式に工房のカタログモデルとしてラインナップ、製作を開始いたします。

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シンバルム?ってなに?、、という方のために、ちょっと解説しますと、、。

西洋楽器に関する最古の文献の一つで、資料的価値も非常に重要な古文書が、1440年頃にズヴォレのアンリ・アルノーという人物が著した、ラテン語解説付きの楽器図面として残されています。

この中に登場する鍵盤楽器の一つが「クラヴィシンバルム」というチェンバロによく似た弦楽器なんですが、我々の知るチェンバロの様式とはビミョーに違う、、と言うこともあって、以前は実在しなかった、アルノーの創作した架空の楽器だろうと云われていました。

その後研究が進み、古い教会の壁画にこの楽器を天使が演奏している図像も幾つか発見されて、やはり実在していた楽器に違いないという事になりました。

近年は中世音楽の奏楽には欠かせない楽器として、多くの中世アンサンブルに愛用されています。

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久保田工房とシンバルムの、なれそめのお話はこちら→「中世へのいざない」

以下、西山まりえ氏による、二台のクラヴィシンバルム(撥弦アクションのものと、打弦アクションのもの)の演奏映像です。


なお、今回製作開始するモデルは撥弦アクション( チェンバロ・タイプ) のみで、打弦アクション( ピアノ・タイプ) は、受注しておりません。ご了承下さい。