神奈川県 横須賀美術館にて 「須藤オルガン工房の半世紀 その音と形」展 開催

私がまだチェンバロ工房を立ち上げる以前、1979年〜 修行時代を送った横須賀の須藤オルガン工房 – 現株式会社須藤オルガンの偉大な足跡を辿る展示会が、今月5月17日より、地元の横須賀美術館にて開催されます。
https://www.yokosuka-moa.jp/archive/exhibition/2025/20250517-918.html

私はチェンバロに関わる一切の技術を独学で学んだので、いざ自分の仕事場を持って、プロフェッショナルな技術者として独り立ちを決心出来ないでいた大きな理由は、自分の方法が確かに正しい方向性であるのか、不安だったのです。

そんな折、本場ドイツで長年修行し、日本人として初めてオルゲルバウ・マイスターの資格を得て帰国された須藤宏氏が、横須賀市内でパイプオルガンの工房を立ち上げ、助手、見習いを求めているという情報を耳にして、早速久里浜の工房に飛び込んだのは26歳の時でした。

幸いにも受け入れの許可を得られ、純ドイツ式の木工技術他、楽器に対する姿勢、モノ作りへの哲学、チームワークの大切さ、等々楽器は異なれど多くの示唆を得られて、私の現在の仕事にも受け継がれています。

横須賀美術館は建築界でも有数の美しさを誇る、素晴らしい建物です。この機会にぜひご訪問頂きたく、ご案内申し上げます。

期間中に3回の関連コンサートが予定されて、内2回にチェンバロを提供させて頂く予定です。併せてご覧下さい。

詳しくは横須賀美術館のサイトをご覧下さい。
https://www.yokosuka-moa.jp/archive/exhibition/2025/20250517-918.html