チェンバロ大事典 2022年11月春秋社より刊行

日本チェンバロ協会メンバー(※) による記念碑的書籍が、この秋に発売されました。

「チェンバロ大事典」は、現況で知る限りのチェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノに関する最新の情報を網羅し、初心者にも分かりやすい文体、内容で著された、日本の古楽世界における歴史的な名著でしょう。

久保田彰も当時のチェンバロ製作者に関する情報の一部を執筆、協力しております。

チェンバロ関係者のみならず、広く音楽に関わる全ての方々に必ずお役に立つ、名書籍であると確信します。是非とも皆様の書棚にお備え頂く事をお勧め申し上げます。

(※)内容の一部は日本チェンバロ協会正会員以外の識者による執筆部分も含まれます。また大事典刊行における、まとめ役を取り仕切って頂きました、前チェンバロ協会会長の久保田慶一先生には、この場を借りて深く感謝申し上げます。

なおチェンバロ大事典の購入は、版元の春秋社のサイト他で取り扱っておりますので、直接お申し込み下さい。久保田工房ではお取り扱いはございませんので、ご了承ください。

チェンバロ大事典 – 春秋社 ―考える愉しさを、いつまでも

スタジオに中世楽器コーナー誕生

左から打弦クラヴィシンバルム、プサルテリウム(上)ドゥルチェメロス(下)クラヴィチテリウム 鍵盤楽器は中世末期13〜14世紀に現在の形に成立したと考えられていますが、まだ研究は半ばです。これらの楽器が中世音楽愛好者のイメージ具現化に、役に立てば幸いです。

コンサート レンタルサービス 2023年終了のお知らせ

長らくご利用いただきました、チェンバロのコンサート・レンタルサービスは、店主高齢、人手不足のため2023年12月末をもちまして、一旦終了とさせて頂く予定でございます。40余年に渡るご愛顧、誠にありがとうございました。

今後のコンサートレンタルのご要望には、他社をご紹介させて頂くか、または運搬、調律、立ち会いを外部技術者への委託という形で、対応させて頂く予定です。

ご不便をおかけし、大変心苦しい限りですが何卒ご理解の程、お願い申し上げます。

STUDIO- K (仮称)オープンご案内


[写真1] 左 タンゲンテン・フリューゲル / 右 クリストフォリ・ピアノ(新作)

久保田工房40周年記念事業として、チェンバロと初期ピアノ専門の展示&試奏スペースが、2022年春にオープンしました。場所は工房作業所からすぐ近く、坂の上の旧倉庫、駐車スペース二台分付き。


[写真2] クリストフォリ・ピアノ / 右奥オリジナル・シュトライヒャー・ピアノ

広さは約60平米(36畳)天井高3、5mの、音響優良な木造平屋で、チェンバロ、ヴァージナル各モデル数台他、クリストフォリピアノ、タンゲンテンフリューゲル、ジルバーマンピアノ、ポルトガルピアノ等初期ピアノ類、クラヴィシンバルム、クラヴィチテリウムなどの中世鍵盤楽器類、更に1850年代J・B・シュトライヒャー・オリジナル・ヴィンテージ・ピアノ等が常時滞応。今後カークマン・オリジナル・アップライトピアノ、ルネサンス式クラヴィコードなども、順次導入予定です。


[写真3] 左からフレミッシュ・ヴァージナル / 18世紀フレミッシュ・チェンバロ / ルッカース・モデル・チェンバロ / ジルバーマン・ピアノ / ポルトガル・ピアノ

これらの鍵盤楽器はどなたでも自由に試奏でき、コンサートやレクチャー、セミナーなどに貸出しもできます。また少人数でのアンサンブル練習やセミナー等にもご利用頂けます。(※オリジナルピアノは外部持出し不可。一部の楽器はレンタル中で不在の場合もあります)

ご利用の詳細はメールでお問合せください。(お問合せはこちらから)
STUDIO-K ご利用についてのお問い合わせ

八ヶ岳カラマツチェンバロ・プロジェクト」 第6回ウッドデザイン賞2020 優秀賞(林野庁長官賞)受賞

「八ヶ岳高原音楽堂」の開館30周年(2018年)に、地場の樹齢110年のカラマツ材で「チェンバロ」を製作し、「自然と人と文化の共生」を伝える演奏会を継続開催して参りました 「八ヶ岳カラマツチェンバロ・プロジェクト」が、このたび、林野庁補助事業「第6回 ウッドデザイン賞2020 【優秀賞(林野庁長官賞)】」を受賞いたしました。

作品名:八ヶ岳カラマツチェンバロ・プロジェクト
受賞内容:ハートフルデザイン部門 優秀賞(林野庁長官賞)

<共同応募者>
久保田チェンバロ工房、双葉林業合資会社、株式会社そごう・西武

【ウッドデザイン賞 ホームページ】
https://www.wooddesign.jp/

【ウッドデザイン賞 プレスリリース】
https://www.wooddesign.jp/pdf/wooddesign2020_release1211.pdf

【八ヶ岳カラマツチェンバロ・プロジェクト プレスリリース】
https://www.yatsugatake.co.jp/event/topics/2020wooddesign.pdf

ウッドデザイン賞2020 優秀賞を受賞いたしました!

ウッドデザイン賞2020
https://www.wooddesign.jp/

において、カラマツチェンバロが「優秀賞・ハートフルデザイン部門(木を使うことで快適性を高めたり、五感や感性に働きかける、リラックス効果や健康増進効果がある、作り手や担い手のストーリー性を伝えている、建築、空間、木製品、取組、技術、研究など。)」を受賞いたしました!

ウッドデザイン賞とは、「木の良さや価値を再発見させる製品や取組について、特に優れたものを消費者目線で評価し、表彰する新しい顕彰制度(公式サイトより抜粋)」です。

このたび、久保田工房が製作したカラマツチェンバロ(八ヶ岳カラマツチェンバロ・プロジェクト)が、「ハートフルデザイン部門」において優秀賞を受賞いたしました。

くわしくはプレスリリース(PDFファイル)をご覧ください。
https://www.wooddesign.jp/pdf/wooddesign2020_release1211.pdf

[ご視聴ありがとうございました] 2018年 10月 7日 テレビ朝日で関ジャニ∞ と共演!

下記の放送は終了いたしました。
ご視聴ありがとうございました。

10月7日 テレビ朝日で関ジャニ∞ と共演!
…と言ってもチェンバロの話。
演奏は曽根麻矢子さんです。

7日(日曜日)夜11:15 〜 関ジャム をご覧ください。
https://www.tv-asahi.co.jp/kanjam/

–番組ウェブサイトより–

なぜピアノは楽器の王様なのか?清塚信也が楽しく解説!

ピアニスト清塚信也が音楽初心者にも分かりやすく楽しく解説!ピアノ特集!「ピアノは楽器の王様」と呼ばれる理由とは?
これまでピアノの魅力を楽しく紹介してくれたピアニストの清塚によると「ピアノは楽器の王様」というのだが、なぜピアノが楽器の王様なのか?今回は同じく楽器の花形で対抗意識バチバチのバイオリニストNAOTOも参戦し、ピアノの凄さと納得の理由に迫ります!楽器としての3つの理由から、“楽器の王様”と呼ばれるピアノの秘密を解説していきます。
さらに、ピアノ誕生の歴史や同じ鍵盤楽器の“チェンバロ”との違いをチェンバロ奏者の曽根麻矢子も参加し鍵盤楽器の歴史的変遷などを学びます。もちろん、プロのピアニストならではのスゴ技も清塚が紹介します!

フェルメール ・光の王国展 横浜そごう美術館 にて、ヴァージナルの展示&演奏

現在開催中の横浜そごう美術館「フェルメール 光の王国展 2018」で、久保田チェンバロ工房企画による、ヴァージナルとチェンバロの展示&演奏(毎週土曜日13:00・15:00 毎回30分 )が始まりました。毎回、大好評の美術館とのコラボ企画は、今回夏休みも重なり混雑が予想されます。席に限りがありますので、早めに入館されることをお勧めします。
https://www.sogo-seibu.jp/yokohama/topics/page/museum-vermeer2018.html

[更新しました] 八ヶ岳高原音楽堂 30周年記念事業として、チェンバロが常設されました

八ヶ岳高原音楽堂 30周年記念事業として、チェンバロが常設されました。

八ヶ岳高原ロッジ音楽堂
日本経済が未曾有の活況に沸いた80年代後半、ピアノの巨人リヒテルの助言によって、八ヶ岳高原音楽堂は誕生しました。今年は開堂30周年を迎える記念の年。そのメモリアルの象徴として、古楽器界念願の常設チェンバロが、満を持して設置されます。

数年前からこの企画に関わり、準備を進めてきましたが、都会のコンサートホールでは考えられない雄大な自然に溶け込んだ、まるでこの地に息づくひとつの生命体のような音楽堂にふさわしいチェンバロとは、一体どのような楽器を提供すべきなのか、大いに悩みました。

まもなくひとつの方向性を見出す事が出来ました。この八ヶ岳の自然の中で育まれた、いわば土着の素材を用いて製作すること。実は音楽堂もそのコンセプトで建造された事を後日知り、きっと音楽堂が私に与えてくれた使命なのだと、腑に落ちました。

すると不思議なことに、次々と良いご縁に恵まれることになります。樹齢100年超のカラマツの良材をお世話頂いた新木場の材木問屋も、古くからお付き合いのあるお店でしたし、地元の材木商からは、脚部に最適なケヤキ材を調達することが出来ました。

そしてこのチェンバロの、ひとつのハイライトはフタの裏の装飾です。日本人である私が、日本の素材を用いて製作した、いわば純血種のジャパニーズ・チェンバロですが、妙な和風の意匠に仕上げるのは、自身の美学が抵抗するのです。

そこで思い付いたのは、旧知のパリの金箔工房アトリエ・HIGUEでした。この工房にフタ板を送り、装飾を依頼したのです。テーマはシノワズリで、技法や内容は自由にと。
シノワズリは18世紀ヨーロッパ宮廷で流行した、いわゆる東洋趣味、異国情緒。

アトリエはクラヴサンの装飾は初めてという事で、パリの楽器博物館に足を運んで大いに刺激を受けたらしく、期待をはるかに上回る素晴らしい仕事で応えてくれました。

5月3日 お披露目コンサートは、現代最高のプレイヤーの一人ロバート・ヒル氏。演目は熟達のゴルトベルク変奏曲。聴衆250名満席の喝采は、止む事を忘れたかのように続きます。

地元の音楽ファン、ロッジや別荘に滞在のお客様はもとより最遠は沖縄から、この日を楽しみにご来訪下さいました皆様、感動を共に頂きましたこと、心より感謝申し上げます。

今後のチェンバロへのご要望など、お寄せ下さい。

横浜そごう美術館レオナルド・ダ・ヴィンチ展にて、久保田工房の楽器の展示と演奏が行われます

横浜・そごう百貨店内美術館にて開催されている「没後500年記念]レオナルド・ダ・ヴィンチ展ダヴィンチ展」にて、久保田工房企画によるルネサンス時代の鍵盤楽器展示と奏楽が、期間中毎週末に行われます。

「レオナルド・ダ・ヴィンチが生きたルネサンス時代の楽器展示と演奏」

久保田工房による展示。クラヴィコード、クラヴィシンバルム、プサルテリウム等(画像はクリックすると大きくなります)


ヴァージナルなどルネサンス時代の復元楽器展示とともに、ヴァージナルや管楽器、弦楽器などによるルネサンス音楽の演奏を行うことで、当時の音楽シーンを多面的に浮き彫りにします。

■開催日: 9月16日(土)・23日(土・祝)・24日(日)・30日(土)・10月1日(日)・7日(土)・8日(日)・14日(土)・15日(日)
 各日午後2時から(約30分)
■会場: 6階=そごう美術館 展示室内
■参加費:無料(別途以下の入館料が必要です)
■入館料: 大人 1,500(1,300)円
大学・高校生800(600)円
中学生以下無料
※消費税含む。
※()内は前売および20名さま以上の団体料金。
※ミレニアム/クラブ・オンカードをお持ちの方は()内の料金にてご入館いただけます。
※障害者手帳各種をお持ちの方、およびご同伴者1名さまは入館無料。
※9月18日(月・祝)敬老の日は65歳以上無料。
※前売券は、そごう美術館またはセブン-イレブン、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあにてお取り扱いしております。

クラヴィツィテリウム(画像はクリックすると大きくなります)
イタリアンヴァージナル(画像はクリックすると大きくなります)