BASICルッカースが◯◯様式に!? – 「ある古楽人の密かな楽しみ」掲載


「先日、都内の個人宅にBASIC一段チェンバロを納品に伺いました。(中略)そして翌日、驚愕の画像が届きました!これは?!・・間違いなく昨日納品したチェンバロに違いありません。全く装飾の無い、シンプルなBASICルッカース一段チェンバロが、一夜にして…」
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即納可能楽器のご案内

2024年より、通常オーダー品と並行して、即納可能なチェンバロの現況をご案内いたします。
基本的に久保田工房製BASICシリーズ3種(ルッカース一段、スピネット、ルッカース二段)の装飾なしモデル、中古品、展示品、他社製品の修理、調整完了品等を取り扱います。諸事情により価格帯を公示できないものもございますので、詳細はお問合せください。原則として一点限りですので、ご希望がございましたら早めにご連絡ください。表示価格以外に運搬設置費用が別途必要(ご自身で運搬設置の場合を除く)です。 →お問合せフォーム

新作チェンバロ二台完成のお知らせ

工房代表久保田彰が70歳を迎える節目の年に、現在工房の持つ技術と感性を全て注ぎ込んだ、二台の代表作ともいえる楽器が完成しました。

金色咲チェンバロ (コンジキザキ・チェンバロ) 2023年久保田工房製作 個人蔵

久保田工房としては異例の製作期間4年余りを費やした、フレミッシュ・スタイルの延長上に独自の設計を加えた、現代日本のチェンバロ・デザインによる一台。
音域FF〜f3 ピッチ392⇄415⇄440hz 三段階シフト 
大屋根内側の装飾は、八ヶ岳カラマツチェンバロと同じパリのアトリエ・イゲ製作のバラのテーマによるフランス式金箔装飾パネル

灘高校 44回生記念チェンバロ 2023年久保田工房製作 神戸市灘高校所蔵

17世紀フレミッシュ・スタイルの伝統的工法を踏襲した二段鍵盤ルッカースモデル
音域GG〜e3 ピッチ415⇄440hz
大屋根装飾は、工房専属装飾画家による古典技法油彩風景画 
フラップ部 ラテン語 「44回生寄付により2023年に製作された」

工房の状況および納期についてご案内

平素はお引き立てありがとうございます。

久保田チェンバロ工房は、たいへんありがたいことに、皆様からのお問い合わせを多数いただき、ご注文をコンスタントに承る日々がつづいております。

このたび(2023年7月1日現在)通常は半年〜12ヶ月とアナウンスいたしております、チェンバロの納期が、バックオーダー多数のため、12カ月オーバーとなっております。

たいへん心苦しい次第ですが、ご注文いただいた皆様のご愛顧に感謝をしつつ、購入ご検討されている皆様におかれましては、ご了承のほどお願い申し上げます。

久保田チェンバロ工房 代表 久保田 彰

チェンバロ大事典 2022年11月春秋社より刊行

日本チェンバロ協会メンバー(※) による記念碑的書籍が、この秋に発売されました。

「チェンバロ大事典」は、現況で知る限りのチェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノに関する最新の情報を網羅し、初心者にも分かりやすい文体、内容で著された、日本の古楽世界における歴史的な名著でしょう。

久保田彰も当時のチェンバロ製作者に関する情報の一部を執筆、協力しております。

チェンバロ関係者のみならず、広く音楽に関わる全ての方々に必ずお役に立つ、名書籍であると確信します。是非とも皆様の書棚にお備え頂く事をお勧め申し上げます。

(※)内容の一部は日本チェンバロ協会正会員以外の識者による執筆部分も含まれます。また大事典刊行における、まとめ役を取り仕切って頂きました、前チェンバロ協会会長の久保田慶一先生には、この場を借りて深く感謝申し上げます。

なおチェンバロ大事典の購入は、版元の春秋社のサイト他で取り扱っておりますので、直接お申し込み下さい。久保田工房ではお取り扱いはございませんので、ご了承ください。

チェンバロ大事典 – 春秋社 ―考える愉しさを、いつまでも

スタジオに中世楽器コーナー誕生

左から打弦クラヴィシンバルム、プサルテリウム(上)ドゥルチェメロス(下)クラヴィチテリウム 鍵盤楽器は中世末期13〜14世紀に現在の形に成立したと考えられていますが、まだ研究は半ばです。これらの楽器が中世音楽愛好者のイメージ具現化に、役に立てば幸いです。

コンサート レンタルサービス 2023年終了のお知らせ

長らくご利用いただきました、チェンバロのコンサート・レンタルサービスは、店主高齢、人手不足のため2023年12月末をもちまして、一旦終了とさせて頂く予定でございます。40余年に渡るご愛顧、誠にありがとうございました。

今後のコンサートレンタルのご要望には、他社をご紹介させて頂くか、または運搬、調律、立ち会いを外部技術者への委託という形で、対応させて頂く予定です。

ご不便をおかけし、大変心苦しい限りですが何卒ご理解の程、お願い申し上げます。

STUDIO- K (仮称)オープンご案内


[写真1] 左 タンゲンテン・フリューゲル / 右 クリストフォリ・ピアノ(新作)

久保田工房40周年記念事業として、チェンバロと初期ピアノ専門の展示&試奏スペースが、2022年春にオープンしました。場所は工房作業所からすぐ近く、坂の上の旧倉庫、駐車スペース二台分付き。


[写真2] クリストフォリ・ピアノ / 右奥オリジナル・シュトライヒャー・ピアノ

広さは約60平米(36畳)天井高3、5mの、音響優良な木造平屋で、チェンバロ、ヴァージナル各モデル数台他、クリストフォリピアノ、タンゲンテンフリューゲル、ジルバーマンピアノ、ポルトガルピアノ等初期ピアノ類、クラヴィシンバルム、クラヴィチテリウムなどの中世鍵盤楽器類、更に1850年代J・B・シュトライヒャー・オリジナル・ヴィンテージ・ピアノ等が常時滞応。今後カークマン・オリジナル・アップライトピアノ、ルネサンス式クラヴィコードなども、順次導入予定です。


[写真3] 左からフレミッシュ・ヴァージナル / 18世紀フレミッシュ・チェンバロ / ルッカース・モデル・チェンバロ / ジルバーマン・ピアノ / ポルトガル・ピアノ

これらの鍵盤楽器はどなたでも自由に試奏でき、コンサートやレクチャー、セミナーなどに貸出しもできます。また少人数でのアンサンブル練習やセミナー等にもご利用頂けます。(※オリジナルピアノは外部持出し不可。一部の楽器はレンタル中で不在の場合もあります)

ご利用の詳細はメールでお問合せください。(お問合せはこちらから)
STUDIO-K ご利用についてのお問い合わせ

八ヶ岳カラマツチェンバロ・プロジェクト」 第6回ウッドデザイン賞2020 優秀賞(林野庁長官賞)受賞

「八ヶ岳高原音楽堂」の開館30周年(2018年)に、地場の樹齢110年のカラマツ材で「チェンバロ」を製作し、「自然と人と文化の共生」を伝える演奏会を継続開催して参りました 「八ヶ岳カラマツチェンバロ・プロジェクト」が、このたび、林野庁補助事業「第6回 ウッドデザイン賞2020 【優秀賞(林野庁長官賞)】」を受賞いたしました。

作品名:八ヶ岳カラマツチェンバロ・プロジェクト
受賞内容:ハートフルデザイン部門 優秀賞(林野庁長官賞)

<共同応募者>
久保田チェンバロ工房、双葉林業合資会社、株式会社そごう・西武

【ウッドデザイン賞 ホームページ】
https://www.wooddesign.jp/

【ウッドデザイン賞 プレスリリース】
https://www.wooddesign.jp/pdf/wooddesign2020_release1211.pdf

【八ヶ岳カラマツチェンバロ・プロジェクト プレスリリース】
https://www.yatsugatake.co.jp/event/topics/2020wooddesign.pdf